「食卓の定番」とも言える鮭ですが、スーパーで銀鮭を買うとき、「これ、塩はついてるのかな?」「生鮭と何が違うんだろう?」と迷った経験はありませんか?
この記事は、そんな銀鮭に関する全ての疑問を解決する決定版です。まずは、銀鮭の塩分や種類を見分ける基本から、誰もが失敗せず「ふっくらジューシー」に仕上がる焼き方のコツまで、詳しく徹底解説します。
もう購入時や調理で悩むことはありません。この記事を読めば、銀鮭を最高においしく楽しむための知識がすべて手に入りますよ!
| 疑問 | 結論 | 詳細 |
| 塩はついてる? | 2種類あります。 | パッケージで「塩鮭」「甘塩」(塩つき)か「生」(塩なし)かを確認しましょう。 |
| 生鮭との違いは? | 「塩漬け加工」の有無です。 | 銀鮭の身に塩漬け加工をしたものが「塩鮭」として売られています。 |
| おいしい焼き方は? | 「皮目から焼き、蓋をして蒸し焼き」です。 | 皮目をパリッとさせ、蓋で中までじっくり火を通すことでふっくら仕上がります。 |
もう迷わない!「銀鮭の塩分」と「鮭の種類」の基本知識

ここでは銀鮭の塩分と、鮭の種類について解説します。
銀鮭は味がついてる?「塩分」に関する疑問を解決
塩つきと塩なしの違いは?
スーパーで銀鮭を買うとき、まず気になるのが「塩分」ですよね。結論から言うと、銀鮭には大きく分けて「塩つき(塩鮭)」と「塩なし(生鮭)」の2種類があります。
「塩つき」として売られているものは、基本的に調理前に塩分を足す必要がありません。一方、「塩なし(生鮭)」としてパック詰めされている場合は、調理前にご自身で塩を振る必要があります。
パッケージに「塩鮭」や「甘塩」と書かれているか、もしくは「生」と書かれているかを確認するだけで、塩分の有無はすぐに判別できます。もし表記がない場合は、店員さんに確認するのが確実です。
「甘口」とは?塩分の目安と確認方法
パックに「甘塩(甘口)」と書かれている鮭は、一般的な塩鮭に比べて塩分濃度が低めに抑えられているものです。塩分濃度はおよそ2%〜3%程度のものが多く、塩辛さが苦手な方やお子様でも食べやすいように調整されています。
ただし、具体的な塩分量を知りたい場合は、パッケージの栄養成分表示を確認するか、購入店舗に問い合わせるのが一番正確です。
「生鮭」に塩をかけるのはなぜ?
もともと塩分がついていない「生鮭」に調理前に塩を振るのには、主に2つの理由があります。
- 味付けのため: シンプルに鮭に風味をつけ、美味しく食べるためです。
- 余分な水分を抜くため: 塩を振ってしばらく置くと、浸透圧で魚の身から余分な水分(臭みの原因にもなる)が排出されます。これにより、身が締まり、焼いた時にふっくらとしたジューシーな食感になるという効果があります。
「生鮭」と「塩鮭」の違いを徹底比較
「生鮭」と「塩鮭」の違いは、加工の工程にあると理解すれば簡単です。
| 種類 | 加工方法 | 特徴 | 主な用途 |
| 生鮭 | 捕獲後、一度も塩漬け加工をしていないもの。 | 鮮度が良く、塩分を自分で調整できる。 | ムニエル、フライ、ちゃんちゃん焼き、離乳食 |
| 塩鮭 | 捕獲後、すぐに塩漬けや塩水漬けの加工をしたもの。 | 塩分が添加されており、日持ちしやすい。 | 焼き魚、おにぎりの具 |
スーパーで見かける「銀鮭」が「塩鮭」として売られていることもあれば、「生銀鮭」として売られていることもあるため、「銀鮭 塩鮭 違い」は鮭の種類(魚種)の違いではなく、塩漬け加工の有無の違いとして覚えておくとわかりやすいですよ。
銀鮭・紅鮭・サーモン…種類による違い
鮭の仲間はたくさんあり、それぞれ味や特徴が異なります。
「銀鮭」と「普通の鮭」の違いは何ですか?
一般的にスーパーで「普通の鮭」として流通しているものの多くは白鮭(秋鮭)や、今回解説している銀鮭です。銀鮭は、身が鮮やかなオレンジ色で脂のりが良く、ふっくらとしています。
白鮭(秋鮭)は比較的淡白でさっぱりとした味わいなので、「銀鮭」の方が「脂が乗っていて美味しい」と感じる人が多い傾向にあります。
銀鮭と紅鮭、白鮭(秋鮭)の違いは?どれが美味しい?味と栄養の違い
鮭の主要な品種である銀鮭、紅鮭、そして日本で最もよく流通する白鮭(秋鮭)について、味と特徴を比較してみましょう。
| 魚種 | 色味 | 脂のり | 主な用途 | 特徴と栄養 |
| 銀鮭 | 明るいオレンジ色 | 非常に多い | 焼き魚、切り身料理全般 | 身が柔らかくジューシーで、濃厚な味わい。主に養殖。 |
| 紅鮭 | 濃い赤色 | やや少なめ | 焼き魚、おにぎり(塩味が強いものが多い) | 濃厚な赤身の風味が強い。アスタキサンチンが豊富で栄養価が高い。主に天然。 |
| 白鮭(秋鮭) | 淡いピンク色 | 少ない | 鍋物、フライ、生筋子(イクラ) | 淡白でさっぱりとした味わい。価格が比較的安定している。主に天然。 |
味の好みによりますが、脂のりやジューシーさ重視なら銀鮭、濃厚な赤身の風味重視なら紅鮭、さっぱりと食べたいなら白鮭を選ぶと失敗しません。
栄養面では、紅鮭の赤色は抗酸化作用が高いアスタキサンチンを豊富に含んでいるため、特に注目されています。
「銀鮭」と「サーモン(刺身用)」の違い
刺身で食べられる「サーモン」の多くは、アトランティックサーモンやトラウトサーモン(ニジマスを海水で養殖したもの)など、寄生虫対策がされた養殖の鮭です。
一方、銀鮭も養殖が盛んに行われていますが、スーパーで「切り身」として売られている銀鮭は加熱調理用であることがほとんどです。この銀鮭はそのまま食べられるのかな?という場合は、パッケージに『刺身用』と書かれていなければ、必ず加熱調理してください。
失敗しない!銀鮭のおいしい焼き方を徹底解説

銀鮭の美味しさを最大限に引き出すのは、やはり焼き方です。ここでは、ふっくらジューシーに焼くための準備と、フライパン・グリルそれぞれの調理法を解説します。
【基本】ふっくらジューシーに焼く下準備
銀鮭は水洗いしてもいいですか?
切り身の表面を軽く水洗いすることは可能です。ただし、水洗いの目的は表面のぬめりや汚れを落とすことなので、洗いすぎると旨味が流れ出てしまいます。サッと洗う程度に留め、キッチンペーパーで水分をしっかりと拭き取ることが、焼きムラを防ぎ、生臭さを抑える重要ポイントです。
塩鮭(甘口)の塩抜きは必要?やり方を解説
「銀鮭が甘口だけど、離乳食に使いたい」「塩分を控えたい」という場合は、塩抜きが必要です。
【簡単な塩抜き方法】
- 鮭の切り身をボウルに入れ、塩分濃度1%程度の薄い塩水(水100mlに対し塩1g)に30分〜1時間ほど漬けます。
- 塩水から取り出し、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
薄い塩水を使うことで、急激な塩分の流出を防ぎながら、うま味成分を保ちつつ塩分を抜くことができます。
フライパンで焼く方法と時間(最も人気の調理法)
魚焼きグリルがないご家庭や、片付けを楽にしたい場合に最適なのがフライパン調理です。
銀鮭をフライパンで焼く方法は?(手順とコツ)
- 皮目に切れ目を入れる: 焼いたときに皮が縮んで身が反り返るのを防ぎます。
- 油をひく: フライパンに少量の油(大さじ1/2程度)をひき、中火で熱します。
- 皮目から焼く: 鮭の皮目からフライパンに入れ、中火〜弱めの中火で3〜4分焼きます。皮をパリッとさせるのがコツです。
- ひっくり返す: 身の色が半分ほど変わったら裏返します。
- 蓋をして蒸し焼き: 火を少し弱め、蓋をしてさらに3〜5分蒸し焼きにします。中まで火を通しつつ、ジューシーさを保てます。
ポイント:アルミホイルを敷くメリットとコツ
フライパンにアルミホイルを敷いて魚を焼くのは、フライパンの焦げ付きを防ぎ、片付けを圧倒的に楽にするための非常に有効な方法です。
- メリット: フライパンが汚れず、洗い物が不要になります。
- コツ: アルミホイルをフライパンの形に合わせてくしゃっとさせてから敷くと、魚から出た油がホイルの溝に溜まり、身が油でベチャッとなるのを防げます。
銀鮭を焼くのにかかる時間は?(フライパン編)
銀鮭の切り身の厚さによって異なりますが、目安となる加熱時間は以下の通りです。
- 皮目(強めの中火): 3〜4分
- 裏返して蓋をして蒸し焼き(弱めの中火): 3〜5分
合計で約6分〜9分が目安です。
焦げ付きを防ぐためには、火加減を「中火より少し弱め」に調整し、蓋をしてじっくり焼くことが重要です。身を軽く押してみて、硬くなっていれば火が通っています。
グリルで香ばしく焼く方法
グリルで焼くと、短時間で高温加熱できるため、表面はパリッと、中はふっくらとした香ばしい仕上がりになります。
銀鮭をグリルで焼く方法は?(焦がさないコツ)
- グリルを予熱する: 魚を入れる前にグリルを数分予熱することで、網に魚がくっつきにくくなります。
- 身に軽く油を塗る: 魚の表面(特に網に接する側)に薄く油を塗ると、焦げ付きや網への張り付きをさらに防げます。
- 弱火〜中火で焼く: 強火で焼くと表面だけ焦げて中が生焼けになりがちです。少し弱めの火力で、片面焼きなら7〜8分、両面焼きなら5〜6分を目安にじっくり焼いてくださいね。
応用レシピとよくある質問 Q&A

銀鮭を使った人気レシピ
銀鮭は脂のりが良く身離れもいいため、焼き魚以外の調理にも非常に使いやすい魚です。
- ムニエルやフライ: バターやパン粉との相性が抜群で、特に生銀鮭を使うと、魚の旨味と脂をダイレクトに楽しめます。
- ちゃんちゃん焼き: 野菜と一緒に味噌とバターで炒め煮にする北海道の郷土料理です。銀鮭のジューシーさが味噌の風味によく合います。
- 離乳食: 塩分が添加されていない生銀鮭は、塩分の心配がなく離乳食に最適です。ただし、もし「塩鮭(甘口など)」を使う場合は、必ず塩抜きをした上で骨と皮を完全に取り除いてください。
とりこ道産子のとりこはよくちゃんちゃん焼きを作ります。
玉ねぎ・人参・キャベツ・キノコ類、などなんでも適当に切ってフライパンにドーン。(顆粒だし入れてもOK)
その上に鮭(先にパリッと焼いてもOK)を載せて蓋をして蒸し焼きにし、酒でといたみそをお好みでかけてさらに蒸し焼きにしたら完成。最後にバターを少し入れて鮭を軽くくずしつつ混ぜてテーブルにドーン。
骨取りの方が食べやすいです。
おすすめの具材は「ホクホクのジャガイモ」です!
知っておきたい銀鮭に関するQ&A
Q. 鮭にはアニサキスはいますか?
A. 天然の鮭には、アニサキス(寄生虫)がいる可能性が非常に高いです。そのため、スーパーで売られている「加熱用」の鮭は、必ず中心部までしっかり加熱してくださいね。アニサキスは60℃で数秒、または-20℃で24時間以上の冷凍で死滅します。刺身用として売られている鮭は、この冷凍処理などが施されています。
Q. 鮭のダメなサイン(鮮度)は?
A. 鮮度が落ちているサインは以下の通りです。
- ドリップ(液体)が出ている: パック内に赤い液体(ドリップ)がたくさん溜まっているものは、鮮度が落ち、旨味も抜けています。
- 身の色が悪い: 本来の鮮やかなオレンジ色ではなく、茶色っぽくくすんでいるものは鮮度が落ちています。
- 異臭: 生臭さだけでなく、酸っぱいような異臭がする場合は食べるのを避けてください。
Q. 銀鮭はそのまま食べられますか?(生食の可否)
A. パッケージに「刺身用」と書かれていない限り、そのまま生で食べるのは避けてください。前述の通り、加熱用として売られている銀鮭には寄生虫がいるリスクがあり、食中毒の原因になる可能性があります。
本当に美味しい銀鮭を求めるなら「お取り寄せ」がおすすめ
美味しい調理法が分かったら、次は美味しい素材選びです。特に無塩の生銀鮭は、新鮮さが命。スーパーではなかなか手に入らない高品質な銀鮭は、冷凍技術が発達した「お取り寄せ」でこそ手に入りますよ。
骨取り済みで、脂がのって美味しい点や、解凍せずにすぐ調理できる点などが好評です。冷凍庫に常備しておきたい一品ですね!
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銀鮭・生鮭 塩はついてる?違いは?美味しい焼き方のまとめ
この記事では、銀鮭に関する以下の主要な疑問を解決しました。
- 銀鮭は「塩つき」と「塩なし」の2種類あり、パッケージで確認できること
- 生鮭と塩鮭の違いは「塩漬け加工の有無」であること
- 失敗しない焼き方のコツは、「皮目から焼き」「蓋をして蒸し焼きにする」こと
これらの知識があれば、もうスーパーで迷うことも、調理に失敗することもなくなるはずです。ぜひ今日から、銀鮭を最高の状態で食卓に取り入れてみてくださいね。

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